LOVE STRAWBERRY★SHORT

胸が、きゅうと音をたてる。


『六花…… 六花、ごめん』


恋の、甘さを思い出すと同時に…。

苦さも、思い出していた。

ステージで進行を担当する彼の声に、あたしは何度も胸の痛みを覚えて。

そして、苦しくても瞳を逸らすことなどできない、自分の気持ちを再確認していた。


外はいつしか荒れ模様となり、吹雪く風の音が館内に響いていた。


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