LOVE STRAWBERRY★SHORT
式典が終わると各自バラバラと、食事をしに行く人達、遊びに行く人達なんかで、好きに帰っていった。
まるで放課後みたいにワイワイと、家路に向かうみんな。
あたしは友達らの誘いをやんわりと断り、1人式典の終わった体育館に戻ってみた。
1つ2つと、さびしげに点る電気。
後片付けもすでに終わってたようで、人の姿はほとんどなくなっていた。
すぅと息を吸い込む。
懐かしい匂いと、目の前に広がる大きなスペースが。
あたしをあの時まで、戻してくれた。
あの日。
泣けなかった、あの、夜。