LOVE STRAWBERRY★SHORT
ガタン、という音に驚き我に帰った。
急いで涙を手の甲で拭い、音のした方にいるであろう人を見ることもなく、歩き始めた。
ここにいるのは、良くない。
そうも思えた。
足早に出口に向かう。
「…もしかして、六花?」
頭の上で男の声がした。
「?」
「あ、やっぱり。久しぶり!俺のこと覚えてる?クラスメートの山碕!」
山碕…?
あぁ。
クラスメートで、同じ部活で。
……彼の友達だった、山碕くん。