LOVE STRAWBERRY★SHORT

なぜ今、この人に会うのか…。

「どうしたの?」

「ううん…なんでもない」

こんな泣き顔… 見られたくなかったな。

たわいのない話をした後、山碕くんがぽつりと言った。

「そういえば、アイツもさっきまでここにいたよ」

「え?」

「六花と同じようにさ、ステージ向いて、しみじみしてた」

「…」

「学生に戻りてぇ、なんて!わからなくはないけどな!」

山碕くんはそう言って笑った。

「そう、なんだ」

「まだ、校内にいるかもしれないぞ、探してみたら?」


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