私のヒーロー

クリスマスのあと、年越しなども悠真と一緒だった。すごい楽しかった。発作も起こらなかった。
そして三月、退院が決まり今日がその日だ。
「退院おめでとう！まぁ、病院で会えなくなるだけだけどね。五ヶ月間よく頑張ったね！｣
「退院おめでとうございます。これ、僕からです。コンクールも頑張ってくださいね！応援しています｣
悠真と池下名先生が送ってくれた。池下名先生は小さな花束をくれた。私は挨拶とかをしたあと、お辞儀をして病院を出た。そのまま部活に向かうつもりだ。
部活に行くと、海月を含めた仲間たちが出迎えてくれた。
「待ってましたよ部長ー！｣
「秋華おかえり〜！あとおめでと！｣
海月にだけは悠真が彼氏になったことを伝えている。一応あいだに入ってくれたから。
「よし！やろう！コンクールに間に合わせなくちゃ！｣
そう言うとみんなでどこまで進んだとか、どこをやって欲しいとか色々教えてくれた。私は部のみんなと共にコンクールのための演劇を練習した。とにかくがむしゃらに。