私のヒーロー
「奏斗ありがとう!行ってくる!」
俺は急いで支度をして、車で会場に向かおうとした。でも少しだけ寄り道した、花屋に。
「すいません。花を渡したいんですけど…」
すると奥から店主であろう女性が出てきた。
「誰に渡すんですか?あと、どういう時に…」
「俺の彼女です。コンクールで頑張っているので」
「ならこの花などはどうでしょうか。お若い人に人気なんですよ!」
「あ、お願いします!できるだけ早めに!」
そう言うと急いで花束を作ってくれた。俺は受けとったあと大急ぎで会場に向かった。
会場に着くとちょうど秋華が真ん中で演技をしていた。とても美しく、儚く感じる。他のみんなもとても上手だ。
そのあと色んな高校の演技が終わって評価が始まった。俺はもちろん秋華たちの高校の演技が1番だと思う。優秀賞や、色んな賞の発表があるけど、秋華たちの高校の名前はまだ上がっていない。
「_続いて最優秀賞の発表です。最優秀賞は…、神奈川県、秋葉総合高等学校演劇部の皆さんです。おめでとうございます」
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