極上イケメンと溺甘同居。 〜何もかも失った私が、イケメン建築士に毎日愛された結果。〜
「素敵ですね……俺とは大違いだなぁ」
「梶原さんは、なぜ建築士を目指されたんですか? 特に、一級建築士なんてなるのは大変だって聞いたことあるのですけど……」
確か建築士には三種類くらい種類があって、その中の一級建築士は特に最上級の資格だって聞いたことがある。
「俺の場合は、親父を超えたくて……ですね。親父は、地元で有名な建築士でした。俺の地元は愛知県の小さな田舎町で……家を建てるなら親父に、みたいなのがあって。俺は小さい頃は一緒に働きたいって思っていたんですけど年を重ねることに小さな田舎町の街でしか知られていない建築士になるより、もっといろんな人に認められる建築士になりたいって思うようになったのが一級建築士になった一番の理由です」
「そうなんですね、素敵なお父様なんでしょうね……あ、そうだ。梶原さんの結婚する理由は?」
「大それた理由があるわけではないんですよ。周りが結婚して、子供できて……なんか、いいなぁって思ったんです。あまり興味なかったんですけど、最近、芸能人とかも結婚報告とか、あるじゃないですか。そういうの見て、幸せそうだなって思ったら俺も結婚したくなったっていうか」
「それもちゃんとした理由だと私は思いますよ……って、こんな話をしていて大丈夫ですか?」
ここにきた理由は、梶原さんに突然のプロポーズされたからでその詳しい話を聞くためだ。