可愛いのは、僕じゃない


「ま、僕としては、
無愛想にしててくれたほーが助かるけど」



真弥はそう言うと、
私の頭をポンッと優しく撫でた。



それから、
食器をテーブルへと運ぶ真弥。



「...............っ、」



..................真弥って、私より背高かったっけ?



私の頭を撫でた、
真弥の顔に、不覚にもドキッとした気がする。



真弥なのに、
真弥じゃないような............そんな顔。



「きなり、早く食べるよ」

「うっ、うん」

「「いただきます」」



2人とも、
目の前で手を合わせて、ご飯を食べ始めた。



可愛いキミを見てると、
イライラしたり、モヤモヤしたりすることだってあるけど。



でも...............真弥は真弥だよ.........ね?


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