可愛いのは、僕じゃない
【04.】可愛いのは、僕じゃない
真弥が帰ってから数時間。
「はぁぁぁーーーーー、」
もうすぐ、深夜0時を回ろうとしているのに。
真弥のことばっかり考えて、眠れないまま。
そして.....................
外は、ザーザーと雨が降っている。
「真弥っ、」
ふいに真弥の名前を呼んだ瞬間だった......
ブツンッと音がして、部屋の明かりが消えた。
「ひっ、」
私は〝真っ暗〟じゃ怖くって無理。
だから............いつも豆電球にしてるのに。
いきなり暗くなるなんて...............っ‼︎
明かりを............明かりをつけなくっちゃ。