私の光
あっという間に放課後

もう,この階には私とアイツだけ

「大事な話って何?」

アイツ…石橋 泰輝(いしばし たいき)
私が唯一,一般人で心を許してる人
本当はダメと分かってても許しちゃう…

「私達の仲間にならない?」

そう…今朝のボスからの電話で言われたこと
「お前の学校にいる中2の石橋 泰輝という人物を仲間にしろ」

まだ私中1だしね
最年少幹部だよ?
すごくない?

「は?意味わからんのやけど」

そりゃあね,私だって仲間にならない?だけじゃわかんない

「ゼロって知ってる?」

裏の支配者の代名詞と言っていいほど有名だから知ってるはず

「あの悪い組織のことだろ?」

「ゼロに入らない?ってこと」

「は?え?」

「私の名前桜華,幹部の1人」

「は!?」

驚いてるのを無視して話す

「今の家を出たいなら家も用意するし給料もある,仕事がないフリーの時は何してもいいその代わり,命の危険がある」

「給料いくら?」

「私の予想的にボスは泰輝を私の補佐にするつもりと思うから,月に…これぐらいかな?」

スマホの電卓機能に0を8個打ち込む
ちなみに,幹部は9桁

「え…?桁間違えてないよな?」

まぁ,結構稼いでるし

「どうする?」

「入る」

「よかった,入らないって言ったら殺さないといけないところだった」

ボスが気になる人材,つまり役に立つ
断られたら他の組織に入ってゼロの脅威にならないように消さないといけないことぐらいわかってた

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