冷酷な軍人は没落令嬢をこよなく愛す
このまま部屋に連れ込みたいと思う衝動を
抑え、廊下は冷えるからと香世を部屋に入れる。
「おやすみなさい。」
襖越しに香世が言う。
「おやすみ。」
挨拶を交わし自室に入る。
正臣は布団に寝転がり、
この1週間悩んでいた事は何だったのかと思い息を吐く。
ホッとしたのと同時に信じられない気持ちが強くて、夢なのかとつい思ってしまったが…
抑えきれない気持ちが溢れ出す。
しかし、香世の父親の事をちゃんとするまではと気持ちを制御する。
香世が側に居てくれさえすれば他には何も要らないと思うほど、
気持ちが満たされ安定するのが分かる。
一方香世は、部屋でしばらく放心状態だった。
正臣様も三年前から私を探してくれていたなんて嬉しい。
気持ちが通じ合った高揚感と、
これからの不安やいろいろな気持ちが混ざり合って、動悸は治らずなかなか眠りにつく事が出来なかった。
抑え、廊下は冷えるからと香世を部屋に入れる。
「おやすみなさい。」
襖越しに香世が言う。
「おやすみ。」
挨拶を交わし自室に入る。
正臣は布団に寝転がり、
この1週間悩んでいた事は何だったのかと思い息を吐く。
ホッとしたのと同時に信じられない気持ちが強くて、夢なのかとつい思ってしまったが…
抑えきれない気持ちが溢れ出す。
しかし、香世の父親の事をちゃんとするまではと気持ちを制御する。
香世が側に居てくれさえすれば他には何も要らないと思うほど、
気持ちが満たされ安定するのが分かる。
一方香世は、部屋でしばらく放心状態だった。
正臣様も三年前から私を探してくれていたなんて嬉しい。
気持ちが通じ合った高揚感と、
これからの不安やいろいろな気持ちが混ざり合って、動悸は治らずなかなか眠りにつく事が出来なかった。