悪役令嬢は友人の恋の行方が気になる
プロローグ
バイロン侯爵家令嬢ステファニーは自宅で開かれた夜会で王太子テオドロスと対峙していた。
この夜会でステファニーがテオドロスの婚約者となる事を発表する予定であるが、雲行きが怪しい。
招待客全員の前で、テオドロスがステファニーを指差し
「そなたを王太子妃とすることはできぬ。」
と宣言したからだ。
ステファニーはさほどショックを受けたふうでもなく答えた。
「そのご判断は間違っていませんわ。」
両親は青くなっているし、招待客は困惑している。ステファニーの友人のマリアも王太子の横でオロオロしていた。
これは悪役令嬢としての仕上げなのよ。
このあとの私は自由の身なの!
ステファニーは渾身の演技を続けた。
この夜会でステファニーがテオドロスの婚約者となる事を発表する予定であるが、雲行きが怪しい。
招待客全員の前で、テオドロスがステファニーを指差し
「そなたを王太子妃とすることはできぬ。」
と宣言したからだ。
ステファニーはさほどショックを受けたふうでもなく答えた。
「そのご判断は間違っていませんわ。」
両親は青くなっているし、招待客は困惑している。ステファニーの友人のマリアも王太子の横でオロオロしていた。
これは悪役令嬢としての仕上げなのよ。
このあとの私は自由の身なの!
ステファニーは渾身の演技を続けた。
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