悪役令嬢は友人の恋の行方が気になる
王太子の婚約者
ダンスの曲も終わりに近づいてきた。引きこもりのステファニーにはこのアップテンポはなかなかツラい。でもそうも言っていられないので微笑みを必死で貼り付け、王太子(目は見られないので鼻のあたり)を見ていた。
「何を考えている?」
王太子が低めの声で問う。ステファニーは全く余裕がないのだが相手はそれには気づいてくれない。
「強いて言えばマリアの事を。」
と答えると
「相談したい事がある。この後時間は取れるか?」
と、意味深な提案をされた。
兄と一緒の馬車で帰る予定だが、王太子に呼ばれたといえば待っていてくれるだろう。どちらかといえば、喜んで待っていてくれそうだ。
「承知致しました。」
微笑んで頷いた。
「何を考えている?」
王太子が低めの声で問う。ステファニーは全く余裕がないのだが相手はそれには気づいてくれない。
「強いて言えばマリアの事を。」
と答えると
「相談したい事がある。この後時間は取れるか?」
と、意味深な提案をされた。
兄と一緒の馬車で帰る予定だが、王太子に呼ばれたといえば待っていてくれるだろう。どちらかといえば、喜んで待っていてくれそうだ。
「承知致しました。」
微笑んで頷いた。