悪役令嬢は友人の恋の行方が気になる
ランドリア王国では冬の間が社交シーズンで、初夏になると貴族達は自領に戻る。グロリス伯爵家も例外ではなく、マリアも一緒に領地に戻る事になっていた。
ケント公爵領のこども保養園に来るのが今シーズン最後になるこの日、マリアは王太子にしばらく来られない事を告げる。
「領地に戻ったら、自領の保養園にも行ってみようと思います。今までは母が行っていましたが、私も携わってみたくなりました。」
マリアが決意を表明すると、
「それはいいね。マリア嬢と過ごせたら、こどもたちも喜ぶだろう。」
と王太子も賛成してくれた。
「会えなくなるのは寂しいけどね。」
目配せしながら言われ、マリアはほんのり頬を染める。そんなマリアを見て、テオドロスは笑みを深めた。
ケント公爵領のこども保養園に来るのが今シーズン最後になるこの日、マリアは王太子にしばらく来られない事を告げる。
「領地に戻ったら、自領の保養園にも行ってみようと思います。今までは母が行っていましたが、私も携わってみたくなりました。」
マリアが決意を表明すると、
「それはいいね。マリア嬢と過ごせたら、こどもたちも喜ぶだろう。」
と王太子も賛成してくれた。
「会えなくなるのは寂しいけどね。」
目配せしながら言われ、マリアはほんのり頬を染める。そんなマリアを見て、テオドロスは笑みを深めた。