悪役令嬢は友人の恋の行方が気になる
バイロン侯爵家の夜会
この夜、マリアは父のエスコートでバイロン侯爵家を訪れた。招待されたのが、父とマリアだったからだ。
案内されて夜会の開かれるホールに着いたマリアは招待客の顔触れを見て首を傾げる。
どう見てもグロリス家より家格が高い人達ばかりだった。公爵家、侯爵家がほとんどで伯爵家なのはマリアと父だけだ。その事に気づいた父も困惑しているようだった。
招待客達の話し声が聞こえてくるのを何となく聞いていると、やはり今夜は、ステファニーが王太子の婚約者となる事を発表するようだ。マリアは友人だから招待されたのだろうか。では、父は?
疑問が頭の中で渦を巻いて混乱する。
招待客の中にはケント公爵家の方々もいて、ロベールもその輪の中にいた。
案内されて夜会の開かれるホールに着いたマリアは招待客の顔触れを見て首を傾げる。
どう見てもグロリス家より家格が高い人達ばかりだった。公爵家、侯爵家がほとんどで伯爵家なのはマリアと父だけだ。その事に気づいた父も困惑しているようだった。
招待客達の話し声が聞こえてくるのを何となく聞いていると、やはり今夜は、ステファニーが王太子の婚約者となる事を発表するようだ。マリアは友人だから招待されたのだろうか。では、父は?
疑問が頭の中で渦を巻いて混乱する。
招待客の中にはケント公爵家の方々もいて、ロベールもその輪の中にいた。