悪役令嬢は友人の恋の行方が気になる
マリアを見つけたロベールは、にっこり笑って近づいてくる。
「グロリス伯爵、マリア嬢、ご無沙汰しております。領地の方へ足を運ぶ事が出来ず申し訳ございませんでした。」
「ロベール君、来てもらえなかったのは残念だったよ。いろいろ案内したいと思っていたんだ。王太子殿下には何度か来ていただいたがね。」
やはり父はロベールが来ない事に不満を持っていたらしい。少しトゲのある言い方でロベールに答えた。
「殿下の行動力には頭が下がります。人の上に立つのにふさわしい素晴らしいお方ですよ。」
ここでもロベールは王太子の事を持ち上げる。自分の事は語らない。ロベールの意図するところがよくわからないマリアだった。
「グロリス伯爵、マリア嬢、ご無沙汰しております。領地の方へ足を運ぶ事が出来ず申し訳ございませんでした。」
「ロベール君、来てもらえなかったのは残念だったよ。いろいろ案内したいと思っていたんだ。王太子殿下には何度か来ていただいたがね。」
やはり父はロベールが来ない事に不満を持っていたらしい。少しトゲのある言い方でロベールに答えた。
「殿下の行動力には頭が下がります。人の上に立つのにふさわしい素晴らしいお方ですよ。」
ここでもロベールは王太子の事を持ち上げる。自分の事は語らない。ロベールの意図するところがよくわからないマリアだった。