悪役令嬢は友人の恋の行方が気になる
2人の間にバイロン侯爵がおずおずと割って入ってきた。
「恐れ入りますが殿下、今夜はこの場で王太子妃となる者を発表されるのではないのですか?」
できる限りの笑顔を向けるが、王太子のピリピリした空気は相変わらずだ。
「できればそうしたいが。」
そして招待客全員の前で、テオドロスがステファニーを指差し
「だが、そなたを王太子妃とすることはできぬ。」
と宣言した。
ステファニーはさほどショックを受けたふうでもなく答える。
「そのご判断は間違っていませんわ。」
両親は青くなっているし、招待客は困惑している。ステファニーの友人のマリアも王太子の横でオロオロしていた。
「恐れ入りますが殿下、今夜はこの場で王太子妃となる者を発表されるのではないのですか?」
できる限りの笑顔を向けるが、王太子のピリピリした空気は相変わらずだ。
「できればそうしたいが。」
そして招待客全員の前で、テオドロスがステファニーを指差し
「だが、そなたを王太子妃とすることはできぬ。」
と宣言した。
ステファニーはさほどショックを受けたふうでもなく答える。
「そのご判断は間違っていませんわ。」
両親は青くなっているし、招待客は困惑している。ステファニーの友人のマリアも王太子の横でオロオロしていた。