悪役令嬢は友人の恋の行方が気になる
王太子はにっこり笑いマリアを見た。
「あなたを王太子妃にする、という作戦だよ。」
「?」
わけがわからないマリアは、キョトンと3人を見回した。そして3人から説明される。
舞踏会の夜、王太子、ステファニー、ロベールの3人で、どうすればマリアを王太子妃に迎えられるか相談した事を。
あの夜はステファニーの咄嗟の判断で、周囲の嫉妬の視線からマリアを遠ざけた。ただ、王太子はマリアを望んでいたので、マリアの婚約者が決まってしまうと困る。そこで、ロベールを候補者としてグロリス伯爵に紹介し他家からの縁談を来ないように仕向ける事にした。そして、ロベールは如何に王太子が優れた人物であるかをマリアに吹聴した。
「あぁ、それで。」
マリアが納得の声を上げる。
「ロベール様がいつもテオ様の事しか話さないのが気になっていたのです。そういう事だったのですね。」
「お嫌でしたか?」
ロベールが問うと
「あの頃は少し困っていました。お話しを聞くのは嬉しかったですが、テオ様を思う事が良いのかどうか判断しづらくて。」
とマリアが答える。
「困らせてしまって申し訳ございませんでした。」
ロベールが謝罪する。
「ロベール様のせいではないわ。殿下が無茶振りするからよ。」
「むちゃぶり?」
ステファニーは、また前世で使っていた言葉をロベールに笑われた。
「あなたを王太子妃にする、という作戦だよ。」
「?」
わけがわからないマリアは、キョトンと3人を見回した。そして3人から説明される。
舞踏会の夜、王太子、ステファニー、ロベールの3人で、どうすればマリアを王太子妃に迎えられるか相談した事を。
あの夜はステファニーの咄嗟の判断で、周囲の嫉妬の視線からマリアを遠ざけた。ただ、王太子はマリアを望んでいたので、マリアの婚約者が決まってしまうと困る。そこで、ロベールを候補者としてグロリス伯爵に紹介し他家からの縁談を来ないように仕向ける事にした。そして、ロベールは如何に王太子が優れた人物であるかをマリアに吹聴した。
「あぁ、それで。」
マリアが納得の声を上げる。
「ロベール様がいつもテオ様の事しか話さないのが気になっていたのです。そういう事だったのですね。」
「お嫌でしたか?」
ロベールが問うと
「あの頃は少し困っていました。お話しを聞くのは嬉しかったですが、テオ様を思う事が良いのかどうか判断しづらくて。」
とマリアが答える。
「困らせてしまって申し訳ございませんでした。」
ロベールが謝罪する。
「ロベール様のせいではないわ。殿下が無茶振りするからよ。」
「むちゃぶり?」
ステファニーは、また前世で使っていた言葉をロベールに笑われた。