生徒会長さんの溺愛、とめられない。




突然のことに、私の頭は真っ白になった。


今のって、その……告白……だよね。


「え、っと………」

「俺は、お前が好きだ」


真剣な顔で、もう一度言ったイケメンさん。



……イケメンさんが、私を好き?

確かに、それなら、いきなりキスしたこと……とも辻褄があう。


でも………あれは人違いじゃ………。


「わ、私……あなたの名前も、知らなくてっ……」


私がいうと、ちょっとポカンとした顔になるイケメンさん。


「ご、ごめんなさい……色々と」

「いや、そういうところも好きだし、俺、諦めきれないから」


イケメンさんは私の顔を見つめたあと、私の手を握りしめて言った。


「と、友達からなら……」

「今はそれでいい。 俺は、二年の佐東葉月(さとうはづき)。葉月って呼んで」



先輩だったんだ……!

わ、私先輩を振りはらって……。



「せ、先輩を呼び捨ては………。佐東先輩でいいですか?」

「キスした仲だし、葉月で」

「は、葉月先輩」


や、やっぱりキスは挨拶だったのかも。

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