生徒会長さんの溺愛、とめられない。
二人きりの時間
「おはよー!! 雪!!」
「お、おはよぉ~」
……夏帆ちゃん、朝から元気だな……!
そして、すっぴんのはずなのにすごく可愛い。
ゆるっとしたグレーのパーカーに、モコモコの長い靴下をはいている夏帆ちゃん。
パーカーは私とお揃いなんだ。
「朝ごはん、ビュッフェだって!」
「え! 朝ごはんも!? やったー!」
朝食から豪華……!
今日も、朝ごはんを食べてから、ネズミーランドで1日満喫する予定だ。
実は、夏帆ちゃん、大雅くんカップルを二人きりにする計画も立てている。
翔平と二人でいることになるだろうから、お試し期間として、真面目に考えないとっ……!
「雪ちゃん、夏帆ちゃん~! ビュッフェ行きましょう!」
「翔平ママ! すぐ行きまーす!!」
隣の部屋から翔平ママの声が聞こえて、私たちは急いで身だしなみを整える。
オソロのグレーパーカーはこのままで、っと。
……楽しい1日になるといいなっ……!