生徒会長さんの溺愛、とめられない。
朝食を食べ終わった私たちは、再びネズミーランドに入り、計画通り、二組に分かれて行動することになった。
「雪と二人とか、まじで最高~。お試し期間だから、俺頑張るよ」
私も……本気で翔平に向き合うって決めたから。
翔平の言葉をまっすぐ受け取って、きちんと考えよう。
「私も……翔平のこと、ちゃんと考えようと思ってるから」
翔平の方を向いて、目をしっかり合わせて伝える。
つ、伝わったかな………?
「……っ」
すると、翔平はバッと顔を逸らした。
「……?」
「ど、どうしたの」
……ちょっと困惑。
顔は見えなかったけど、ちらっと見えた耳は、トマトみたいに赤い。
て、照れてる?
ぶわっと、ドキドキが伝染した。
な、な、なんで……?
私、そんな恥ずかしいこと言ったかな……?
「ごめっ……またフワッと流されるかなーと思ってたから、まさかそんなに真剣に、見つめられるとは、思ってなくて……っ」
翔平の顔が私の方へむく。
むにっ。
ほっぺたをつかまれる。
「………あんま照れさせんでよ、この無自覚キラー」
無自覚、キラー……?
「首なんかかしげんな、かわいすぎ」
「へ………!?」
かわいすぎ……!?
う、翔平に口説かれてる……。