生徒会長さんの溺愛、とめられない。
「いつも照れたりしないじゃん。雪、なんか今日違う?」
「私も! もう天然は嫌だよ!!」
「なんだよそれ」
ハハッと笑った翔平。
私はそれを見て、驚いた。
「あ、れ?」
「ん? どしたん雪」
正確には、その後ろにいる、葉月先輩の姿に。
「翔平、後ろ………葉月先輩?」
「んーーまた会長に邪魔されるの? って、え?」
翔平も、葉月先輩がいる事自体には、もう驚いてないみたい。
だけど、私たちは、葉月先輩の衝撃的な姿に、言葉が出なかった。
嫌そうな顔して後ろを振り返った翔平も、絶句している。
「葉月先輩………髪の毛、金色?」
「会長、金髪ですか!??」
顔は、いつものイケメンで麗しく、整いまくった葉月先輩。
だけど、髪の毛が、金髪だった。