生徒会長さんの溺愛、とめられない。
「雪、手つなご」
「は、はい!?」
突然、葉月先輩がそう言って、私は動揺が隠せなかった。
き、今日の葉月先輩は……なんか、金髪キャラだ……(?)
「ん? 嫌か?」
「嫌では……ないんですけど!!」
手を繋ぐって……付き合ってるわけでも、ないのに?
いや、そんなことより、恥ずかしい……!
葉月先輩と手を繋ぐことを想像しただけで、ぶわっと顔が熱くなるのを感じる。
「なに? 照れてるだけなら繋ぐけど?」
…………!!
私の顔がドカンと爆発した。
今日の葉月先輩は、キャ、キャラが!!
いつもの黒髪キャラの葉月先輩は、照れ屋で………こんな発言はしないような人なんだけど……。
「先輩、金髪にして、性格まで変わっちゃったんですか!?」
攻めた発言に耐えられなくなった私は、そう叫んだ。
すると、葉月先輩は悲しそうに眉の端を下げた。
「わ、悪い……ちょっと積極的にいこうと思っただけで……」
恥ずかしそうに頭を掻く葉月先輩。
かっ、かわいいっ……!
その姿がとっても可愛くて、でも金髪でかっこよくて、私はすごくキュンとした。