生徒会長さんの溺愛、とめられない。



「雪、手つなご」


「は、はい!?」



突然、葉月先輩がそう言って、私は動揺が隠せなかった。



き、今日の葉月先輩は……なんか、金髪キャラだ……(?)



「ん? 嫌か?」



「嫌では……ないんですけど!!」



手を繋ぐって……付き合ってるわけでも、ないのに?



いや、そんなことより、恥ずかしい……!



葉月先輩と手を繋ぐことを想像しただけで、ぶわっと顔が熱くなるのを感じる。



「なに? 照れてるだけなら繋ぐけど?」



…………!!



私の顔がドカンと爆発した。



今日の葉月先輩は、キャ、キャラが!!



いつもの黒髪キャラの葉月先輩は、照れ屋で………こんな発言はしないような人なんだけど……。



「先輩、金髪にして、性格まで変わっちゃったんですか!?」



攻めた発言に耐えられなくなった私は、そう叫んだ。


すると、葉月先輩は悲しそうに眉の端を下げた。



「わ、悪い……ちょっと積極的にいこうと思っただけで……」



恥ずかしそうに頭を掻く葉月先輩。


かっ、かわいいっ……!



その姿がとっても可愛くて、でも金髪でかっこよくて、私はすごくキュンとした。




< 113 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop