生徒会長さんの溺愛、とめられない。
それにしても、美味しそうなカレー……ふふっ。
美味しそうなものを見ると、ついつい顔が緩んでしまう。
パシャ!
「……!?」
「へへっ……ゲット〜」
今、明らかにカメラの角度が違ったような……。
葉月先輩がにやにやしながら見せてきたのは、カレーと、それをマヌケな顔で見つめる私が写った写真。
「わー!! 消します! 返してください!!」
「やだ。これは俺も持っときたいし」
「無理です!! 恥ずかしいですし!!」
「なんで? かわいいじゃん」
なっ……!!
可愛いと言われて、思わず動揺してしまった。
その隙に、葉月先輩は自分のスマホに写真を共有していた。
「ず、ずるいですよっ……!」
「いぇーい」
ピースをしながらいたずらっ子のように笑う葉月先輩。
金髪姿もあいまって、破壊力が……!
それに、周りの人の視線も気になる……。
心なしか、葉月先輩に向ける女の子の視線を、痛いように感じる……。
このままでは心臓が持たないと、思ってしまった。