生徒会長さんの溺愛、とめられない。
「ふう、おいしかった……!!」
「めっちゃうまかったな!」
カレーを食べたあと、私はデザートでアイスクリーム、葉月先輩は大きなチョコレートのパフェをぺろりとたいらげていた。
葉月先輩、てっきり甘いもの苦手なのかと思ってた……!
最初は、クールなイメージがあったけど……甘いものが好きなんて、ギャップで可愛いなぁ……。
本当に、葉月先輩の沼は深い……。
葉月先輩は、かっこよくて、可愛らしくて、優しい、とってもいい人。
私もすごくドキドキして、人間として好きだなとは思うけど……。
そのドキドキは、本当に恋なのかな……。
「……ゆき、危ないよ」
翔平のこともあって、葉月先輩の気持ちにも応えられそうにないかも……。
「雪!!! 上!!!」
どうしたら、私も恋が分かるようになるんだろう……。
「雪……!!!!!!」
「へ……すみません葉月さん、ぼーっとしてて……、!!?」
「っ!?!? キャー!!!!!」
悲鳴と同時に、店内に、すごく大きな音が響いた。
その瞬間、私の頭上に、大きなものが落ちてきたのが見えた。
そして、葉月先輩が私の方に飛び込んで、私を力強く抱きしめた。
「……葉月先輩……っ!?」
尖ったものが腕に刺さる。
……怖い……し、何が起こってるの、?
「大丈夫、大丈夫だから」
そう言いながら、葉月先輩が、私を抱きしめる手を強くする。
「………すき」
キュッ、と、今まで感じたことの無い胸の痛みを感じた。
それと同時に、葉月先輩の体の重みを感じた。