生徒会長さんの溺愛、とめられない。
夏帆ちゃんというのは、同じクラスの井岡夏帆ちゃん。
私の大好きなお友達で、しっかりしてていつも優しいの。
とっても美人なのに、いつも雪の方が可愛いとお世辞まで言える謙虚さん。
いつも、とってもお世話になってるんだ。
私の名前は伊藤雪。高校一年生。
趣味は読書で、本が大好きなんだ。
図書委員会に入っていて、今も図書室に向かっている途中だ。
「遅れてすみません!」
図書室に着くと、中で待っている委員のみんなに挨拶する。
「……あれ?」
静かな部屋に、響き渡る私の声。
いつもなら「待ってたよ」なんて返事が返ってくるのに……。
まだ、誰もきていないみたいだ。
不思議に思いながら図書室に入り、いつもの席に座って読書を始める。
すると突然、私を襲う睡魔。
………まだ誰も来てないし。眠っちゃおうかな。
私は、深い眠りに入ってしまった。