生徒会長さんの溺愛、とめられない。
「なぜ二日間……? 泊まりなのか?」
横で見ていた葉月先輩は、不審そうな顔をしてそう言った。
お、お泊り……!?
そういえば二日間だったかも……。
「翔平、すごく楽しそう……!」
「………は?」
「でしょう? 夏帆ちゃんと大雅っちと雪と俺。4人で、ネズミーランド、どう?」
葉月先輩はついていけない、という顔をしつつも、4人、という単語を聞いてホッとしたような顔をした。
「私も行きたい……! 今度お母さんに聞いてみるね……!」
「あ、お金の方は気にしなくで大丈夫だよ。チケット、当選したんだ」
誇らしげにふふんっと笑う翔平。
お金の面は私の家はそんなに気にしなくてもいいけど、チケットが当選したならお兄ちゃんもお母さんも快く許してくれるだろう。