生徒会長さんの溺愛、とめられない。
第二章
遊園地でダブルデート
「おーい! 夏帆ー! 雪ー!」
「あー! 翔平たちだ!」
今日は、待ちに待った遊園地の日……!
………ふふっ。楽しみだなあ……!
夏帆ちゃんと私は、お兄ちゃんの車で送ってもらった。
「楽しんでこいよー」
「うん。ありがとうお兄ちゃん」
お兄ちゃんに手を振って、私は翔平と大雅くんが待っているところに駆け寄った。
「おはよ、雪。荷物もとうか?」
「ふふっ。ありがとう翔平! でも、大丈夫だよ」
「そっか。早速どこに行く?」
うーん………どうしよう……。
フリーパスを持ってるから、どのアトラクションにも乗れるんだよねっ……!
「やっぱり、ジェットコースターかな? 名物だもん」
私がそう言うと、翔平は顔を輝かせた。
「だよな? 俺もそう思ってた。夏帆ちゃんは?」
「私も賛成だね。一発目からかぁ……絶対楽しいじゃん……!」
みんな、ジェットコースター得意で良かったな……。
今、入場券の確認に行っている大雅くんも、絶叫マシンは大好きだし、めいっぱい楽しめそう……!