生徒会長さんの溺愛、とめられない。
「あ、もしかして怖い? 手、繋いどく」
「………へ?」
私の手に、翔平の手が重ねられた。
うわぁ。なんかこれ、恥ずかしいような……。
心臓が、やばいかもしれない……っ。
「きゃああああ………っ!!!」
すっと落ちていくコースター。
それはもう、一瞬で。
翔平の手に、気を取られていたからかもしれないけど………心臓がばくばくしている。
「ははっ。雪の叫び声、でかい……!」
「もう、からかわないで翔平……!」
小さなカーブの中で、結構大きめな声で会話する私達。
「う、ぎゃあああ………!!!」
前から、聞き慣れない大声が聞こえた。
「ぶはっ。一番でかいじゃん……大雅!」
「大雅くん……面白いっ……」
くくっと笑う翔平と目があった。
なんだか照れてしまって、すぐにそらしてしまったけれど。