生徒会長さんの溺愛、とめられない。
熱に浮かされ、己の欲望のままに……雪を傷つけた。
初めて会った日も、不可抗力と言い訳し、防ごうと思えば防げた事故のキスをした。
「俺は……雪が好きだ。どうしようもないくらい………下心だってある……」
「し、したごころ……」
雪は呟き、顔を赤くして俺の方を見る。
あー………いちいち可愛いな、雪……。
でも、屋上で、雪は逃げた。
俺に恐怖しただろ………雪、俺の本性はこんなものなんだ。
雪が好きすぎてコントロールできない、理性を失った猿のような男だ。
「屋上でのキスは、俺がいつも我慢していた欲を、そのままぶつけたものだ……きもいだろ?」
「き、きもいなんて……そんなわけないです……!」
本音を吐き出してしまっていいのに………俺に、雪を諦めさせてくれ。
雪は……本当に優しい……。
じゃあ……ひとつ提案をしてみようか。