生徒会長さんの溺愛、とめられない。
「雪ちゃんも、鍵かけた? んじゃ、行きましょ!」
少し開けにくいドアを開けると、露天風呂の景色が広がった。
オレンジ色の空と、自然感じるお風呂に感動した。
足をちゃぷ、とつけると、隣から「はぁー……」とため息が聞こえた。
「気持ちいい……」
「ホント。温泉最高だね!!」
「疲れが癒やされるね」
「ふふっ。疲れてたのかなぁ……?」
今日は、いろいろな事があったなぁ……。
夏帆ちゃんと大雅くんの、わずかな時間の喧嘩。
それから、翔平とのお試し期間。
そして、葉月先輩と………。
『雪。可愛い声出されると、心臓に悪いってことだ』
『し、仕返しです』
ん………あれ?
そ、そういえば私、葉月先輩に……。
「………っ!!」
「ん? 雪ちゃん顔真っ赤だけど、のぼせた?」
………私、葉月先輩のほっぺに……。
キス、しちゃった………。