生徒会長さんの溺愛、とめられない。
「のぼせてないです! ちょっと思い出しちゃって………」
「思い出す? 何を?」
きょとんとしている翔平ママの横で、何かを感じた夏帆ちゃんはニヤニヤしている。
……絶対、後ですっごく聞かれるよ……っ。
「あらっ。もしかして恋バナ? いいわね〜」
「こ、恋……!? ってわけじゃ………」
誰が、誰に!?
え、えっ。 私何考えてるんだろっ。
「んもー。可愛い! 夏帆ちゃんは、大雅くんと付き合ってるんだっけ?」
「はい! 今日仲直りしたんです!!」
よ、よかった。
話の矛先が夏帆ちゃんに向いたことで、私は少し安堵した。
それからのことは、あまり覚えていない。
「雪ちゃん!!??」
意識が薄れていく感覚があった。