シロツメクサの約束~恋の予感噛みしめて~
「いつか再会したら、色々と話をしたいと思ってたの。だからうれしい」
長年会っていなかったはずなのに、緊張もせず話がはずむのは相手が朝陽くんだからだ。大人の色気を醸し出す容姿にドキッとさせられはするけれど、それでも話をしているとその端々に昔と変わらない彼の声色や表情が見え隠れする。
それが私を安心させる。
「俺も奈穂のことは心残りだったんだ。丘の上の公園に行く約束していたのに、果たせなかったからな」
「もう一度花冠を作ってくれるっていう約束? わぁ、なつかしい」
「まだあの公園あるのか?」
「たしかあったはずだよ」
何度か整備されながら今も残っているはずだ。
「行ってみるか?」
思わぬ提案に私はなつかしさから「行く!」と即答していた。
長年会っていなかったはずなのに、緊張もせず話がはずむのは相手が朝陽くんだからだ。大人の色気を醸し出す容姿にドキッとさせられはするけれど、それでも話をしているとその端々に昔と変わらない彼の声色や表情が見え隠れする。
それが私を安心させる。
「俺も奈穂のことは心残りだったんだ。丘の上の公園に行く約束していたのに、果たせなかったからな」
「もう一度花冠を作ってくれるっていう約束? わぁ、なつかしい」
「まだあの公園あるのか?」
「たしかあったはずだよ」
何度か整備されながら今も残っているはずだ。
「行ってみるか?」
思わぬ提案に私はなつかしさから「行く!」と即答していた。