酔いで寄りたいの。
まだ繋いだ手のまま、あえて遠回りをして向かったのは、悠介の家。
「上がっていいよ」
「……うん」
家に入ると悠介の匂いがいっぱいで、クラクラする。
「こっち、くる前に質問ね」
顔を上げると暗闇の中に悠介の姿が。
「付き合ってる人、いる?」
「…いる」
「その人のこと、好き?」
「……」
「すき?」
「…わかんない」
「俺と、どっちが好き?」
この人、私がまだ酔っ払ってると思っているのだろうか。
なら、乗ってあげる。
「悠介」
「彼氏がいるのに他の男の家上がっていいの?」
嘘で固めるのもありだけど、悠介には私を見てほしい。
本当の私を、私だけを見ていてほしいから。
言葉よりも行動で示さないと。
靴を雑に脱ぎ捨て、悠介に抱きつく。
「いいの?」
これはきっと、最後の確認。
回した腕の力を強くすることで、肯定を示す。
「上がっていいよ」
「……うん」
家に入ると悠介の匂いがいっぱいで、クラクラする。
「こっち、くる前に質問ね」
顔を上げると暗闇の中に悠介の姿が。
「付き合ってる人、いる?」
「…いる」
「その人のこと、好き?」
「……」
「すき?」
「…わかんない」
「俺と、どっちが好き?」
この人、私がまだ酔っ払ってると思っているのだろうか。
なら、乗ってあげる。
「悠介」
「彼氏がいるのに他の男の家上がっていいの?」
嘘で固めるのもありだけど、悠介には私を見てほしい。
本当の私を、私だけを見ていてほしいから。
言葉よりも行動で示さないと。
靴を雑に脱ぎ捨て、悠介に抱きつく。
「いいの?」
これはきっと、最後の確認。
回した腕の力を強くすることで、肯定を示す。