恋人同士

いつしか亮は朝方に帰るようになり、違うシャンプーの匂いをさせるようになった。

その匂いも様々だから、きっと相手の女の子は一人や二人じゃないんだろう。

だけど問い詰めることの出来ないわたしは、亮と同じことをするようになった。

名前も知らないような男に抱かれるのは不思議と心地よかった。

きっとなにも知らないというのは、全てを受け入れるのと同じなのだ。
< 4 / 26 >

この作品をシェア

pagetop