the ALMIGHTY
老人は床に、糸が切れた人形のように崩れ落ちる。






それから少し間を置いて、少尉もうなだれる。






「はぁ。」





大きくため息をつく。

ズボンのポケットに手を突っ込み、無線を取り出す。



「こちら、アーベル少尉。本部、応答を願います。」


「………こちら、本部。標的は確保しましたか?」


「大丈夫でしょう。ほぼ無傷です。あと………、レッドラインの住民を一人射殺しました、任務遂行の為でした。仕方ありませんでした。」







「…………わかりました。すぐに応援を送ります。」


「頼みます。」


無線でのやり取りを終え、立ち上がると頭上にあった電球に頭が当たる。


その拍子で電球は、振り子の様になり、ゆっくりと左右に動き、

銃をかまえた男の子を照らした。
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