the ALMIGHTY
2.左遷
アーベル少尉の前の机に5、6冊の新聞がたたき付けられた。




「こういう事だ。」


胸にいくつもの勲章をぶら下げた軍服姿の60代半ば位の男がいる。

お腹にたっぷり脂肪を蓄えて、頭を抱えている。



「情報の錯誤です。自分にどうしろと言うんです?」
少尉がため息を出しながら言う、そして、さらに続ける。

「マシーンは子供のはずでした。なのに、実際は爺さんだった。どうして入れ代わってるんです!」

少尉が反論する。


「まぁ、情報が違った事はすまなかった。しかし、君が殺したのは、ただの子供ではない。」



少尉が机の上の新聞に目を向けた。
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