あなたのことを今日も思う
今でも名前は知らない。
でも彼女とあっていた時間は、なんだか世界が色づいて見えた気がする。
だから当時は、君のことをずっと考えていた。
でも会えなくなってからは、なんだか世界が灰色に戻ってしまった。
「だからもう一度会いたいよ。」
小さくつぶやく
切り替えて、今日は雑貨屋に行こうとベッドから立って身支度を済ます。
道端で
「はぁ〜」
そんな大きなため息が出たときに
「そんな大きなため息は、幸せが逃げるよ!」
そんな元気な声が耳に入ってきた。
「は、はい」
「私は琥珀、あなたの名前は?」
「神楽徹です」
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