Midnight Blue.
「ん……」
いつも冷たくて仕方ないと感じていたベッドが何故か温かい。
今日は学校も休みだしもうひと眠りしよう。
寝返りを打ってふわふわの布団を抱きしめようとした時、
私の視界にうっすらと入ってきたのは銀色に染まった髪だった。
「え……」
気のせいだろうと眠気のある目を何度かこすって
もう一度確認すると銀髪を持った男が何故か隣ですやすやと眠っている。
どういうこと。
頭の中が真っ白になる。
あれ、私昨日何してたっけ?
勢い良く身体を起こし辺りを見回す。見たことのない知らない部屋だった。
最低限のものしか置いてなさそうな感じだけど……。
日の光に照らされた銀髪からちらりと見える横顔。
整った顔は見覚えがあった。
あれ、この人って確か……。