完璧生徒会長はとろける甘さの恋を描きたい
【第5章】
○日曜日、晴陽のマンション前
○タワマンぽい大きくて豪華なマンション
千和(来てしまいました)
<マンションのエントランス前にたたずみ、ゴクリ……という顔>
千和(晴陽が住むマンション……!)
千和(うう、本当に来て良かったのかなぁ)
<ためらっている>
千和(そりゃあ、学校では話せないこともあるだろうけどさぁ)
千和(ええい! 思い切れ!)
<思い切って、エントランスのインターホンを鳴らす>
○ピンポーン(インターホン)
晴陽「はい」
<スピーカーから晴陽の声がする>
千和「ち、千和です!」
<スピーカーに少し寄って名乗る>
晴陽「ああ。入れ」
○ガチャ(開錠された音)
○マンション内
千和「お邪魔しまーす……」
<そろそろっと歩いて奥へ行く>
千和(それにしても、こんなすごいマンション)
<豪華なマンションにちょっとびくびく>
千和(タワマンに近くない?)
千和(お金持ちのおうちの子とかかな?)
<エレベーター前に着いた>
○晴陽の部屋の前
○ピンポーン(家のインターホン)
千和「千和です」
<玄関のスピーカーに向かって名乗る>
○ガチャ(玄関が開く)
晴陽「おう。入れ」
<私服の晴陽が顔を出す>
千和(わ、私服も素敵……)
<ちょっとドキドキする>
千和「お邪魔します……」
<そっと中に踏み込む>
○室内
○大きめのローテーブル、ソファ、テレビなどがある
○十畳くらいありそうな広い部屋、シックながら豪華
晴陽「紅茶でいい?」
<トレイに紅茶のカップとお菓子を持ってきた晴陽>
千和「お構いなく……あの、おうちの方はお出掛けですか?」
<ソファに座り、ちょっと緊張している千和>
<きょろきょろしておずおずと聞く>
<ほかにひとがいる気配がない>
晴陽「え? ここは俺独り暮らしだけど」
<テーブルに紅茶のカップとお菓子のお皿が並ぶ>
<隣に座りながら、しれっと>
千和「え!?」
<びっくりする>
晴陽「親と住んでると思ったのか?」
<意外そうな顔>
千和「もちろんですよ! だって高校生でしょう」
晴陽「うちの親、今、海外出張に行ってるんだよ。俺は生徒会の仕事も漫画の仕事もあるから日本に残った」
<紅茶を飲みながら淡々と説明>
千和(えええ……それはつまり……)
<もっとどきどきしてきてしまう>
晴陽「だから……周りは気にしなくていいってわけ」
<ふっと笑う、紅茶のカップをテーブルに戻す>
千和「ひゃ!」
<晴陽が、すっと手を伸ばし、頬に触れてきた>
<びくっとしてしまう>
晴陽「……二人きりだな」
<顔を寄せ、囁くように言う>
千和「ちょ、ちょっと……」
<赤くなって、おろおろして、顔をそらそうとする>
晴陽「ひと目を気にすることないってわけだ」
<しかし晴陽が許さない>
千和(そ、そうだ……! まずいのでは!?)
<ちょっと警戒>
晴陽「……千和」
<そっと千和を抱きしめる>
千和「ひゃ……っ」
<びっくりして変な声になる>
晴陽「……こうして触れたかった」
<ちょっと切なげに>
千和「え……それ、どういう……」
<違う意味でどきっとして、つい口に出ていた>
晴陽「……なんてな。紅茶飲めよ。冷める」
<ふっと悪い目で笑って、千和を離す>
千和「……はい」
<夢見ていたような気持ちで、紅茶のカップに手を伸ばす>
千和(なんだったんだろう)
<飲みながら悶々>
千和(晴陽……私、なにか忘れてるのかな)
千和(でも記憶にないよ……こんなイケメン、会ったら忘れるわけないのに)
晴陽「ブラウニー、嫌いか?」
<千和が紅茶ばかり飲んでいたので、お菓子を示して>
千和「あ、いえ! 大好きです」
<顔を上げ、何気なく言う>
晴陽「ふふ、『大好き』か」
<おかしそうに笑う>
千和「え」
<きょとん>
晴陽「俺に向かって言ってくれたらいいのに」
<からかうように>
千和「な、なんでですか!?」
<赤くなり、おろおろ>
晴陽「なんでって……付き合ってるんだから、言われたいだろ」
<色っぽい視線>
千和「ええ……」
<困ってしまう>
晴陽「なぁ、言ってくれよ。俺に」
<甘い声で、体を近付けながら>
千和「……っ、い、いただきますね! おいしそう!」
<赤くなって、ばっと退いてブラウニーのお皿を手に取る>
晴陽「ごまかすなよ」
<不満げに身を引く>
千和「んっ! おいしい! しっとりして、くるみがさくさくで……」
<もぐっと食べて、目を丸くして感動>
晴陽「……はぁ。ま、頑張って作って良かったかな」
<期待が外れてため息、やれやれという様子>
千和「え! 手作りなんですか!?」
<もぐもぐしながら、びっくり>
晴陽「そうだけど?」
<しれっと>
千和「ほわぁ……すごい……女子力高ぁ……」
<晴陽をまじまじ見つめて、感動>
晴陽「それは褒めてるのか?」
<微妙な顔>
千和「もちろんですよ」
<堂々と>
晴陽「うーん、カッコいいとか、男らしいとかのほうが嬉しいんだけどな」
<複雑>
千和「……そうですか」
<ちょっとシュンとしてしまう>
晴陽「ま、少女漫画家としては、いいってことにしといてやるよ」
<フォローするように笑う>
千和「……はい」
<気を取り直す>
晴陽「それにしても、お前はほんとに隙だらけだな」
<やれやれという顔>
千和「え?」
<口元にブラウニーのかけらがついていた、きょとんと>
晴陽「ほら……、口につけて」
<身を寄せて、すっと手を伸ばしてくる>
千和「えっ! わ、わ!」
<赤くなってびっくり>
晴陽「そっちじゃねぇ。……こっち」
<囁くように言い、くちびるを寄せて舐めとる>
千和「ひゃう!」
<びくっとする>
晴陽「……ん。甘い」
<身を引いて、指で色っぽく口元を拭い、からかうように>
千和「び、び、びっくりするじゃないですか!」
<真っ赤になって文句を言う>
晴陽「なんだよ。彼氏なら、して当然だろ」
<しれっと>
千和「……あ」
<はたとする>
千和(そうだった……!)
千和(確かに恋人同士なら、して当たり前だ……)
晴陽「秘密保持のためとはいえ、付き合ったんだから慣れてくれないと困るぞ」
<困ったなと言う顔>
千和「うう……本当に恋人同士らしくするんですかぁ……」
<恨めしげ>
晴陽「なにを。女なら腹くくれよ」
<ずばっと>
千和(それは違うのでは!?)
<内心、ツッコミ>
晴陽「『きみここ』をより良くするためなんだぞ」
<ぬけぬけと言う>
千和「そういうことにはなりますけど……」
<ちょっと心が揺れてしまう>
晴陽「協力してくんねぇの?」
<大型犬のような様子>
千和「ちょ、……ずるいです……」
<心が傾く>
晴陽「ファンなんだろ?」
<さらに押す>
千和「そうですけどぉ……」
<心が揺れている>
晴陽「それじゃ……、ナカオミがしたように頼めばいい?」
<思いついた顔>
千和「えっ」
<予測できて、どきっとする>
晴陽「……千和が好きだ」
<顔を寄せ、正面から、真っ直ぐに>
千和「……!」
<びっくりして目を丸くする、赤くなる>
晴陽「……なんてな」
<ふっと笑って、体を引く>
千和「へ……」
<変な顔と声になってしまう>
晴陽「おいおい、間抜けな声出すなよ。そこは『私も晴陽が……』だろ」
<呆れる>
千和「そ、それはこころちゃんでしょ!? ていうかちゃっかり名前入れ替えないでくださいよ!」
<噛みつくように言う>
晴陽「おう。よく覚えてんじゃん」
<からかうように>
千和「茶化さないでくださいっ!」
<ぷんぷんする>
晴陽「ま、いいや。じゃ、やるか」
<しれっと流して、千和の肩に手をかける>
千和「なっ! ちょ、え! そ、そういうのは」
<目を見開き、真っ赤になる>
晴陽「なんだよ。二人っきりなら、するだろ」
<色っぽく、不審そう>
千和「ひゃぁぁ! ちょ、流石にダメ……」
<目をぎゅっと閉じ、真っ赤になって訴える>
<晴陽、千和の肩を通り越して、ソファの逆側にあったものを取る>
晴陽「はい」
<ペンがついたiPadを差し出す>
千和「……え?」
<固まる>
晴陽「お前用のe-Pad」
<※名前ぼかしてます>
<しれっとした様子>
千和「……は?」
<変な顔>
晴陽「漫画家の彼女なんだから、手伝ってもらおうと思って」
<ぱっとiPad画面に『きみここ』描きかけ原稿が映し出される>
<にっこりと>
千和「……はぁぁぁぁ!?」
<気の抜けた声を出してしまう>
○タワマンぽい大きくて豪華なマンション
千和(来てしまいました)
<マンションのエントランス前にたたずみ、ゴクリ……という顔>
千和(晴陽が住むマンション……!)
千和(うう、本当に来て良かったのかなぁ)
<ためらっている>
千和(そりゃあ、学校では話せないこともあるだろうけどさぁ)
千和(ええい! 思い切れ!)
<思い切って、エントランスのインターホンを鳴らす>
○ピンポーン(インターホン)
晴陽「はい」
<スピーカーから晴陽の声がする>
千和「ち、千和です!」
<スピーカーに少し寄って名乗る>
晴陽「ああ。入れ」
○ガチャ(開錠された音)
○マンション内
千和「お邪魔しまーす……」
<そろそろっと歩いて奥へ行く>
千和(それにしても、こんなすごいマンション)
<豪華なマンションにちょっとびくびく>
千和(タワマンに近くない?)
千和(お金持ちのおうちの子とかかな?)
<エレベーター前に着いた>
○晴陽の部屋の前
○ピンポーン(家のインターホン)
千和「千和です」
<玄関のスピーカーに向かって名乗る>
○ガチャ(玄関が開く)
晴陽「おう。入れ」
<私服の晴陽が顔を出す>
千和(わ、私服も素敵……)
<ちょっとドキドキする>
千和「お邪魔します……」
<そっと中に踏み込む>
○室内
○大きめのローテーブル、ソファ、テレビなどがある
○十畳くらいありそうな広い部屋、シックながら豪華
晴陽「紅茶でいい?」
<トレイに紅茶のカップとお菓子を持ってきた晴陽>
千和「お構いなく……あの、おうちの方はお出掛けですか?」
<ソファに座り、ちょっと緊張している千和>
<きょろきょろしておずおずと聞く>
<ほかにひとがいる気配がない>
晴陽「え? ここは俺独り暮らしだけど」
<テーブルに紅茶のカップとお菓子のお皿が並ぶ>
<隣に座りながら、しれっと>
千和「え!?」
<びっくりする>
晴陽「親と住んでると思ったのか?」
<意外そうな顔>
千和「もちろんですよ! だって高校生でしょう」
晴陽「うちの親、今、海外出張に行ってるんだよ。俺は生徒会の仕事も漫画の仕事もあるから日本に残った」
<紅茶を飲みながら淡々と説明>
千和(えええ……それはつまり……)
<もっとどきどきしてきてしまう>
晴陽「だから……周りは気にしなくていいってわけ」
<ふっと笑う、紅茶のカップをテーブルに戻す>
千和「ひゃ!」
<晴陽が、すっと手を伸ばし、頬に触れてきた>
<びくっとしてしまう>
晴陽「……二人きりだな」
<顔を寄せ、囁くように言う>
千和「ちょ、ちょっと……」
<赤くなって、おろおろして、顔をそらそうとする>
晴陽「ひと目を気にすることないってわけだ」
<しかし晴陽が許さない>
千和(そ、そうだ……! まずいのでは!?)
<ちょっと警戒>
晴陽「……千和」
<そっと千和を抱きしめる>
千和「ひゃ……っ」
<びっくりして変な声になる>
晴陽「……こうして触れたかった」
<ちょっと切なげに>
千和「え……それ、どういう……」
<違う意味でどきっとして、つい口に出ていた>
晴陽「……なんてな。紅茶飲めよ。冷める」
<ふっと悪い目で笑って、千和を離す>
千和「……はい」
<夢見ていたような気持ちで、紅茶のカップに手を伸ばす>
千和(なんだったんだろう)
<飲みながら悶々>
千和(晴陽……私、なにか忘れてるのかな)
千和(でも記憶にないよ……こんなイケメン、会ったら忘れるわけないのに)
晴陽「ブラウニー、嫌いか?」
<千和が紅茶ばかり飲んでいたので、お菓子を示して>
千和「あ、いえ! 大好きです」
<顔を上げ、何気なく言う>
晴陽「ふふ、『大好き』か」
<おかしそうに笑う>
千和「え」
<きょとん>
晴陽「俺に向かって言ってくれたらいいのに」
<からかうように>
千和「な、なんでですか!?」
<赤くなり、おろおろ>
晴陽「なんでって……付き合ってるんだから、言われたいだろ」
<色っぽい視線>
千和「ええ……」
<困ってしまう>
晴陽「なぁ、言ってくれよ。俺に」
<甘い声で、体を近付けながら>
千和「……っ、い、いただきますね! おいしそう!」
<赤くなって、ばっと退いてブラウニーのお皿を手に取る>
晴陽「ごまかすなよ」
<不満げに身を引く>
千和「んっ! おいしい! しっとりして、くるみがさくさくで……」
<もぐっと食べて、目を丸くして感動>
晴陽「……はぁ。ま、頑張って作って良かったかな」
<期待が外れてため息、やれやれという様子>
千和「え! 手作りなんですか!?」
<もぐもぐしながら、びっくり>
晴陽「そうだけど?」
<しれっと>
千和「ほわぁ……すごい……女子力高ぁ……」
<晴陽をまじまじ見つめて、感動>
晴陽「それは褒めてるのか?」
<微妙な顔>
千和「もちろんですよ」
<堂々と>
晴陽「うーん、カッコいいとか、男らしいとかのほうが嬉しいんだけどな」
<複雑>
千和「……そうですか」
<ちょっとシュンとしてしまう>
晴陽「ま、少女漫画家としては、いいってことにしといてやるよ」
<フォローするように笑う>
千和「……はい」
<気を取り直す>
晴陽「それにしても、お前はほんとに隙だらけだな」
<やれやれという顔>
千和「え?」
<口元にブラウニーのかけらがついていた、きょとんと>
晴陽「ほら……、口につけて」
<身を寄せて、すっと手を伸ばしてくる>
千和「えっ! わ、わ!」
<赤くなってびっくり>
晴陽「そっちじゃねぇ。……こっち」
<囁くように言い、くちびるを寄せて舐めとる>
千和「ひゃう!」
<びくっとする>
晴陽「……ん。甘い」
<身を引いて、指で色っぽく口元を拭い、からかうように>
千和「び、び、びっくりするじゃないですか!」
<真っ赤になって文句を言う>
晴陽「なんだよ。彼氏なら、して当然だろ」
<しれっと>
千和「……あ」
<はたとする>
千和(そうだった……!)
千和(確かに恋人同士なら、して当たり前だ……)
晴陽「秘密保持のためとはいえ、付き合ったんだから慣れてくれないと困るぞ」
<困ったなと言う顔>
千和「うう……本当に恋人同士らしくするんですかぁ……」
<恨めしげ>
晴陽「なにを。女なら腹くくれよ」
<ずばっと>
千和(それは違うのでは!?)
<内心、ツッコミ>
晴陽「『きみここ』をより良くするためなんだぞ」
<ぬけぬけと言う>
千和「そういうことにはなりますけど……」
<ちょっと心が揺れてしまう>
晴陽「協力してくんねぇの?」
<大型犬のような様子>
千和「ちょ、……ずるいです……」
<心が傾く>
晴陽「ファンなんだろ?」
<さらに押す>
千和「そうですけどぉ……」
<心が揺れている>
晴陽「それじゃ……、ナカオミがしたように頼めばいい?」
<思いついた顔>
千和「えっ」
<予測できて、どきっとする>
晴陽「……千和が好きだ」
<顔を寄せ、正面から、真っ直ぐに>
千和「……!」
<びっくりして目を丸くする、赤くなる>
晴陽「……なんてな」
<ふっと笑って、体を引く>
千和「へ……」
<変な顔と声になってしまう>
晴陽「おいおい、間抜けな声出すなよ。そこは『私も晴陽が……』だろ」
<呆れる>
千和「そ、それはこころちゃんでしょ!? ていうかちゃっかり名前入れ替えないでくださいよ!」
<噛みつくように言う>
晴陽「おう。よく覚えてんじゃん」
<からかうように>
千和「茶化さないでくださいっ!」
<ぷんぷんする>
晴陽「ま、いいや。じゃ、やるか」
<しれっと流して、千和の肩に手をかける>
千和「なっ! ちょ、え! そ、そういうのは」
<目を見開き、真っ赤になる>
晴陽「なんだよ。二人っきりなら、するだろ」
<色っぽく、不審そう>
千和「ひゃぁぁ! ちょ、流石にダメ……」
<目をぎゅっと閉じ、真っ赤になって訴える>
<晴陽、千和の肩を通り越して、ソファの逆側にあったものを取る>
晴陽「はい」
<ペンがついたiPadを差し出す>
千和「……え?」
<固まる>
晴陽「お前用のe-Pad」
<※名前ぼかしてます>
<しれっとした様子>
千和「……は?」
<変な顔>
晴陽「漫画家の彼女なんだから、手伝ってもらおうと思って」
<ぱっとiPad画面に『きみここ』描きかけ原稿が映し出される>
<にっこりと>
千和「……はぁぁぁぁ!?」
<気の抜けた声を出してしまう>