こじらせイケメン葉澄くんの愛が重い!
〇教室。昼休みになってすぐ、蒼が訪ねてきた。
蒼「佐々木センパーイ、ちょっといいですか~?」
お弁当を食べるために机を移動していた潤。
ちひろ、彩香に「ごめん、ちょっと」と断りを入れて蒼のもとへ。
潤「どうしたの?」
蒼「実は、今日の体育でうちのクラスが得点版を一つ壊しまして」
潤「えっ⁉」
バレーのアタックが当たり、ガシャーン!とひっくり返った得点板。
老朽化していたこともあり、自立しなくなってしまった。
蒼「で、体育館のほうは紙のスコアボード(卓上カレンダーのようなサイズ)を使うことになったので、当日、外に移動させる得点板は二台になりました」
潤「わかった、了解! わざわざありがとうね」
蒼「いえ。……それより潤ちゃん、四限の時に頬杖ついてた?」
潤「へ?」
蒼「ほっぺたにマーカーの跡がついてるから」
潤の手にもマーカーの跡があり、乾く前に頬に触ってしまったらしい。
蒼は潤のほっぺたをこすった。
蒼「ほら、ここ……」
潤「!」
そこへ、席を外していた葉澄が教室に帰ってきた。
蒼の背後に立つ。
葉澄「誰」
不機嫌そうな葉澄に対し、蒼はにっこり。
蒼「一年の逢坂です。体育委員会の連絡事項を伝えにきました」
葉澄「田中(もう一人の体育委員会男子)も呼ぶ?」
蒼「いえ。潤ちゃんに伝えたから大丈夫です」
挑発的に笑う蒼に葉澄はムッ。
帰っていく蒼。
葉澄は小声で「浮気……」とつぶやいた。
潤「ええっ、違うよ……! なんか、昔同じ小学校だったんだって」
葉澄「へー」
潤「本当だってば。それで、わたしのことを覚えていてくれたみたいで……」
葉澄「普通、そんな昔のことをいつまでも覚えてる?」
葉澄は触れられていた潤の頬をごしごし。
葉澄「潤がにこにこするから、あいつは惚れちゃったんだ……」
潤「ないない、ないって」
不穏なオーラを出す葉澄を宥める潤。
潤「それに、わたしは葉澄くんの彼女でしょ……」
赤くなる潤。嬉しそうな葉澄。
その様子をにやにや見守るクラスメイトたち。
見世物になっている二人はハッとする。
蒼「佐々木センパーイ、ちょっといいですか~?」
お弁当を食べるために机を移動していた潤。
ちひろ、彩香に「ごめん、ちょっと」と断りを入れて蒼のもとへ。
潤「どうしたの?」
蒼「実は、今日の体育でうちのクラスが得点版を一つ壊しまして」
潤「えっ⁉」
バレーのアタックが当たり、ガシャーン!とひっくり返った得点板。
老朽化していたこともあり、自立しなくなってしまった。
蒼「で、体育館のほうは紙のスコアボード(卓上カレンダーのようなサイズ)を使うことになったので、当日、外に移動させる得点板は二台になりました」
潤「わかった、了解! わざわざありがとうね」
蒼「いえ。……それより潤ちゃん、四限の時に頬杖ついてた?」
潤「へ?」
蒼「ほっぺたにマーカーの跡がついてるから」
潤の手にもマーカーの跡があり、乾く前に頬に触ってしまったらしい。
蒼は潤のほっぺたをこすった。
蒼「ほら、ここ……」
潤「!」
そこへ、席を外していた葉澄が教室に帰ってきた。
蒼の背後に立つ。
葉澄「誰」
不機嫌そうな葉澄に対し、蒼はにっこり。
蒼「一年の逢坂です。体育委員会の連絡事項を伝えにきました」
葉澄「田中(もう一人の体育委員会男子)も呼ぶ?」
蒼「いえ。潤ちゃんに伝えたから大丈夫です」
挑発的に笑う蒼に葉澄はムッ。
帰っていく蒼。
葉澄は小声で「浮気……」とつぶやいた。
潤「ええっ、違うよ……! なんか、昔同じ小学校だったんだって」
葉澄「へー」
潤「本当だってば。それで、わたしのことを覚えていてくれたみたいで……」
葉澄「普通、そんな昔のことをいつまでも覚えてる?」
葉澄は触れられていた潤の頬をごしごし。
葉澄「潤がにこにこするから、あいつは惚れちゃったんだ……」
潤「ないない、ないって」
不穏なオーラを出す葉澄を宥める潤。
潤「それに、わたしは葉澄くんの彼女でしょ……」
赤くなる潤。嬉しそうな葉澄。
その様子をにやにや見守るクラスメイトたち。
見世物になっている二人はハッとする。