こじらせイケメン葉澄くんの愛が重い!
潤「別れようなんて言ってごめんなさいっ!」

 葉澄はびっくりするが、複雑な表情。

葉澄「潤はずるいよ」
葉澄「いろんなところで、いろんな人に優しくして」
葉澄「好きになった相手を捨てて、また新しいどこかで、新しい誰かと楽しく暮らすんだ」
潤「……うん」

 否定しない潤。

潤モノローグ(その通り)
潤モノローグ(新しい土地でうまくやっていかなくちゃっていつも必死で)
潤モノローグ(いつも、心のどこかで『期間限定の恋や友情』だって思っていたのかもしれない)
潤モノローグ(葉澄くんのことも……)

潤「わたしがいなくなったら、きっと葉澄くんの心も離れちゃうよ」
葉澄「! 離れないって……」
潤「――離れちゃうって思ってたけど、信じてもいい?」

 抱きついたままで自分の気持ちを伝える潤。
 葉澄は振り返る。

潤「わたし、東京に戻って来る」
潤「東京の大学を受験して、戻って来るから。だから、待っててくれる?」

 潤を抱きしめる葉澄。

葉澄「待ってる」
葉澄「……俺を好きにさせた責任はとってもらうからね?」

 冗談のような口ぶりだが、本気で言っているんだろうなあ……と思わせるような、相変わらず重いセリフに笑ってしまう潤。泣き笑いの顔。

潤「うん」


○ちひろや山田たちと合流する描写。
 「ごめんね、お待たせ」と戻る潤と葉澄の手は繋がれている。
 二人の手が繋がれていることを見たちひろと彩香は目を見合わせ、やれやれ良かったね、の表情。
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