こじらせイケメン葉澄くんの愛が重い!
〇朝。下駄箱に葉澄の靴がないことをちらっと確認する潤。
教室へと向かう。
潤(御門くん、今日も休みかな? 借りてた参考書を返したいんだけど……)
教室に行くとスマホを見ながらざわざわしているクラスメイト。
潤「おはよ~。どうしたの?」
ちひろ「あっ、潤! ねえ、葉澄くんのインタビュー見た⁉」
潤「葉澄くんのインタビュー?」
葉澄がインタビューを受けている動画を見せられる。
アーカイブには『大注目イケメンモデル御門葉澄、青春映画で初の役者デビュー』と出ていた。
潤「わ! 御門くん映画に出るの? すごいね~」
ちひろ「そうなのよすごいのよ。で、そのインタビューよ!」
前半部分を飛ばして見せられた動画では……
インタビュアー『……ヒロインに片思い中の幼馴染という役どころですが、御門くんの好みの女の子はどういったタイプでしょうか?』
葉澄『明るい子ですね。俺はどちらかというと人見知りで話すのが苦手なので……』
葉澄はやや照れたように顔を覆う。
葉澄『たくさん話しかけてくれる、小柄でおだんごヘアが似合うような子が好きです』
インタビュアー『ずいぶん具体的ですね⁉ もしや、恋人がいたり……』
葉澄『いえ、恋人はいません。ただの俺の片思いです』
きっぱりはっきり宣言した葉澄。インタビュアーは『なるほど! では役柄にもかなり感情移入できたのではありませんか?』と映画に絡めて話を進めているが……。
ちひろ「どう聞いても潤だよね?」
潤「エッ⁉ いやまさか!」
彩香「でも、聞いてる限りじゃそのまんま潤だけど……」
潤「いやいやいや、わたしなわけないよ! 女優さんとかに決まってるじゃん」
ガラッと教室の扉が開き、葉澄が登校してくる。
葉澄は潤だけを見て挨拶。
葉澄「……おはよ」
潤「お、はよ……」
葉澄は潤の手元にスマホがあり、自分のインタビュー動画を見たことを察する。
葉澄に気づかれた潤は慌てて話題を振る。
潤「み、御門くんすごいね! 映画だなんて……」
葉澄「ありがと」
いつもどおりのクールな返事にほっとする潤。
だが、葉澄は照れたようにはにかんだ。滅多に笑わない葉澄の笑顔に女子たちの目は釘付け。
葉澄「佐々木さんにすごいって言ってもらえて嬉しい」
葉澄「俺、佐々木さんのことが好きだから」
さらっと告白された潤は固まってしまう。
教室へと向かう。
潤(御門くん、今日も休みかな? 借りてた参考書を返したいんだけど……)
教室に行くとスマホを見ながらざわざわしているクラスメイト。
潤「おはよ~。どうしたの?」
ちひろ「あっ、潤! ねえ、葉澄くんのインタビュー見た⁉」
潤「葉澄くんのインタビュー?」
葉澄がインタビューを受けている動画を見せられる。
アーカイブには『大注目イケメンモデル御門葉澄、青春映画で初の役者デビュー』と出ていた。
潤「わ! 御門くん映画に出るの? すごいね~」
ちひろ「そうなのよすごいのよ。で、そのインタビューよ!」
前半部分を飛ばして見せられた動画では……
インタビュアー『……ヒロインに片思い中の幼馴染という役どころですが、御門くんの好みの女の子はどういったタイプでしょうか?』
葉澄『明るい子ですね。俺はどちらかというと人見知りで話すのが苦手なので……』
葉澄はやや照れたように顔を覆う。
葉澄『たくさん話しかけてくれる、小柄でおだんごヘアが似合うような子が好きです』
インタビュアー『ずいぶん具体的ですね⁉ もしや、恋人がいたり……』
葉澄『いえ、恋人はいません。ただの俺の片思いです』
きっぱりはっきり宣言した葉澄。インタビュアーは『なるほど! では役柄にもかなり感情移入できたのではありませんか?』と映画に絡めて話を進めているが……。
ちひろ「どう聞いても潤だよね?」
潤「エッ⁉ いやまさか!」
彩香「でも、聞いてる限りじゃそのまんま潤だけど……」
潤「いやいやいや、わたしなわけないよ! 女優さんとかに決まってるじゃん」
ガラッと教室の扉が開き、葉澄が登校してくる。
葉澄は潤だけを見て挨拶。
葉澄「……おはよ」
潤「お、はよ……」
葉澄は潤の手元にスマホがあり、自分のインタビュー動画を見たことを察する。
葉澄に気づかれた潤は慌てて話題を振る。
潤「み、御門くんすごいね! 映画だなんて……」
葉澄「ありがと」
いつもどおりのクールな返事にほっとする潤。
だが、葉澄は照れたようにはにかんだ。滅多に笑わない葉澄の笑顔に女子たちの目は釘付け。
葉澄「佐々木さんにすごいって言ってもらえて嬉しい」
葉澄「俺、佐々木さんのことが好きだから」
さらっと告白された潤は固まってしまう。