乙女は今日も夢を見る
観月くんからの提案
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「それじゃ、皆お疲れ。この調子だとあと数日で準備終わりそうだよ。明日も来れる奴頼むわ」
「おう。観月!まかせとけ。また、明日な」
「高梨さんもまた明日ね」
「うん、如月さんたちもありがとう〜」
夕方近くなり、皆が私と観月くんに声をかけ教室から去っていく。
今日の文化祭準備はここまで。
一応、決まりとして学級委員が最後の戸締まり確認をすることとなっているため、私と観月くんの二人が残されていた。
「よし、窓も閉めたな。忘れ物もなしっと」
「だね。じゃあ、鍵を職員室に置いて私達も帰ろうか」
2人でしっかりと確認を済ませ、教室の鍵を閉めた私達は職員室に鍵を返しに向かう。
「今日は本当にバタバタだったね、お疲れ様」
「ありがとう。でも、クラスの準備かなり進んでて助かったよ。高梨さんたちが頑張ってくれたおかげだな」
そんな他愛もない話をしていると、気づけば職員室の前。