乙女は今日も夢を見る
…ハァ。私に学級委員なんて仕事、できるのかな?
考えれば考えるほど、やる気力は湧いてこない。
それに朝の出来事と言い、先ほどの学級委員決めのことと言い、絶対クラスの女子数人からは反感を買ってそうだ。
きっと、学級委員決めの件も他に立候補がいないのを哀れに思った観月くんが気を遣ってくれたのだろうけど…。
彼のそんな気遣いが今の私にとっては、ありがた迷惑というか、余計なお世話というか…。
昨日までは感じなかったクラスメイトの女子達の視線を感じ、私は心の中でソッとため息をこぼした。
とりあえず、数学終わったら担任の所に話聞きに行かないと…。
まだ今日1日始まったばかりだというのにどっと疲れを感じる。
席につき、数学の準備を済ませると私は始業のチャイムが鳴るまで机に突っ伏していたのだった。