乙女は今日も夢を見る

「おぉ、それなら問題ないじゃん。ね、せっかくだし近々、悠理の学校行ってみようよ。悠理にも会いたいしさ」


「うん、来て来て!私も2人に会いたかったし」


花鈴のそんな素敵な提案に私の胸も弾む。


花鈴とは2人で何度か遊んだけど、卒業してから3人で会うのは初めてだった。


「…まぁ、悠理もそれでいいなら俺はいいけど」


「よし。じゃあ、決まりね?悠理、いつにしよっか??今週どう?」


「私は大丈夫」


「俺も…今週は予定ないけど」


テキパキと花鈴が段取りを組み、2人が来る日取りもあっという間に決まってしまう。


「じゃあ、明後日の16時半に悠理の高校集合ってことで…!おもちちゃんにお土産買ってくるから」


「うん。ありがとう…!楽しみにしてる。咲人も会うの久々だし色々話そうね」


「はは、そうだな。俺も楽しみ」


咲人の声も徐々に活気が出てきたようで内心ホッとしたのだった。
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