捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました
番を探す魔道具。
いつもなら要望を聞けばざっくりとした設計が浮かんでくるのに、設計の方向性すらイメージできない。力になれるなら何とかしたいとは思う。
もし作るとなったら何から始めればいい?
まずは竜人が番をどうやって選ぶのか調べて、それをもとに魔道具の設計をして、有効範囲の確認や実証を重ねて……そんなの下手すれば何十年とかかる。
「正直に申し上げますと、できるかどうかわかりません」
「ふむ、ではできうる限りの支援と協力を約束する。それなら問題ないだろう?」
竜王様の眼光が鋭く光る。否と言わせない、そんな圧力を感じてアステル王国での日々が走馬灯のようによみがえる。
ここでも私は求められるままに受け入れなければいけないのか。
私には魔道具しかないと思っていたけど、魔道具に関わるからそうなるのか。目の前が暗くなり、世界から色が失われていくように感じた。
いつもなら要望を聞けばざっくりとした設計が浮かんでくるのに、設計の方向性すらイメージできない。力になれるなら何とかしたいとは思う。
もし作るとなったら何から始めればいい?
まずは竜人が番をどうやって選ぶのか調べて、それをもとに魔道具の設計をして、有効範囲の確認や実証を重ねて……そんなの下手すれば何十年とかかる。
「正直に申し上げますと、できるかどうかわかりません」
「ふむ、ではできうる限りの支援と協力を約束する。それなら問題ないだろう?」
竜王様の眼光が鋭く光る。否と言わせない、そんな圧力を感じてアステル王国での日々が走馬灯のようによみがえる。
ここでも私は求められるままに受け入れなければいけないのか。
私には魔道具しかないと思っていたけど、魔道具に関わるからそうなるのか。目の前が暗くなり、世界から色が失われていくように感じた。