捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました
珍しく朝食を一緒にと言ってきたから、ロザリアか政務についての話だと思った。ボクがロザリア捜索の時間を捻出するために、政務は父上と母上にも負担してもらっている。
「いや、そちらは進展がないままだ。忽然と消えて消息がつかめない。だが、二日前にスレイド伯爵家に一通の手紙が届いたと知らせが入った」
「……その手紙が何なのですか?」
「ロザリアからの手紙だったそうだ」
「本当ですか!?」
朦朧としていた頭が一気に覚醒しはじめた。
直接的な情報ではないがロザリアにつながるかもしれない、そう思うといても立ってもいられなくなる。ソワソワするボクに父上が言葉を続けた。
「そこでだ、ひとつ策を講じようと思っておる」
「実はね私たちも政務の負担が大きくて、以前のように戻したいのよ。確実にロザリアを従わせるために手段を選んでいられないの」
「一体どのような手を使うおつもりですか?」
なかなか策を口にしない父上と母上に苛立ちながらも問いかけた。
「スレイド伯爵を何かしらの理由をつけて投獄する。そうすればロザリアのことだ、必ず戻ってくるだろう」
「いや、そちらは進展がないままだ。忽然と消えて消息がつかめない。だが、二日前にスレイド伯爵家に一通の手紙が届いたと知らせが入った」
「……その手紙が何なのですか?」
「ロザリアからの手紙だったそうだ」
「本当ですか!?」
朦朧としていた頭が一気に覚醒しはじめた。
直接的な情報ではないがロザリアにつながるかもしれない、そう思うといても立ってもいられなくなる。ソワソワするボクに父上が言葉を続けた。
「そこでだ、ひとつ策を講じようと思っておる」
「実はね私たちも政務の負担が大きくて、以前のように戻したいのよ。確実にロザリアを従わせるために手段を選んでいられないの」
「一体どのような手を使うおつもりですか?」
なかなか策を口にしない父上と母上に苛立ちながらも問いかけた。
「スレイド伯爵を何かしらの理由をつけて投獄する。そうすればロザリアのことだ、必ず戻ってくるだろう」