捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました
25話 望まない再会
* * *
「ロザリア様、郵便が届いてます」
「ありがとう! あら、セシリオからだわ。早速返事をくれたのね」
王城でお世話になって一週間後に以前出した手紙の返事が実家から届いた。竜人の国での手紙のやりとりは国ごとに担当者がいて、まとめての配送になるためやりとりに時間がかかる。何かあれば本人が転移魔法で移動して用事をすませるので、もっぱら番とその家族たちの連絡に使われていた。
それでもお母様かお父様からの返事だとばかり思っていただけに、送り主が弟であることを意外に感じる。
「お母様もお父様も忙しいのかしら……?」
もしかしたら案外セシリオが進んで返事を書いてくれたのかも知れない。それはそれで可愛い弟だから嬉しく思う。ウキウキとお茶の用意をして、手紙を読みはじめた。
だけどすぐにその内容に愕然とする。
「嘘でしょう……どういうことなの!? どうしてお父様とお母様が投獄されるのよ!!」
セシリオからの手紙ではお父様とお母様は私からの手紙を受け取ったことで、情報漏洩の嫌疑をかけられて投獄されたというのだ。そうだとしたら私が家族を投獄させたも同然だ。
「ロザリア様、郵便が届いてます」
「ありがとう! あら、セシリオからだわ。早速返事をくれたのね」
王城でお世話になって一週間後に以前出した手紙の返事が実家から届いた。竜人の国での手紙のやりとりは国ごとに担当者がいて、まとめての配送になるためやりとりに時間がかかる。何かあれば本人が転移魔法で移動して用事をすませるので、もっぱら番とその家族たちの連絡に使われていた。
それでもお母様かお父様からの返事だとばかり思っていただけに、送り主が弟であることを意外に感じる。
「お母様もお父様も忙しいのかしら……?」
もしかしたら案外セシリオが進んで返事を書いてくれたのかも知れない。それはそれで可愛い弟だから嬉しく思う。ウキウキとお茶の用意をして、手紙を読みはじめた。
だけどすぐにその内容に愕然とする。
「嘘でしょう……どういうことなの!? どうしてお父様とお母様が投獄されるのよ!!」
セシリオからの手紙ではお父様とお母様は私からの手紙を受け取ったことで、情報漏洩の嫌疑をかけられて投獄されたというのだ。そうだとしたら私が家族を投獄させたも同然だ。