捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました
私を両腕で壁際に閉じ込めて、首筋にウィルバート殿下の唇が触れてくる。ゾワゾワと湧きあがる悪寒は逃しようもなく身体を震わせた。
「ふ、反応してるのか? 止めろとは言っても身体は正直だな」
全っっっ然違うわ————————!!!!
今すぐ隠し持ってる魔銃でコイツの頭を撃ち抜きたい!!!!
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いっっ!!!!
あまりの気持ち悪さに淑女らしくない言葉が頭の中を駆け巡ったけど、言葉にすることができなかった。
気をよくしたウィルバート殿下はそのまま唇を私の耳へと移動させていく。瞬間的に甦ってきたのは、アレスとの甘い記憶だ。今でも残るアレスの柔らかい唇の感触が消されてしまいそうで、咄嗟に手が出てしまった。
「いやっ!!」
しまったと思ったときには、私の左手がウィルバート殿下の頬に当たっていた。
「ええい、抵抗するな! お前は黙ってボクの言う通りにすればいいんだ!」
激昂したウィルバート殿下に強引に体の向きを変えさせられて壁に押さえつけられる。片手で軽々と両手を拘束され自分を守ることもできなくなってしまった。
「これ以上抵抗するならお前の両親をそのまま処刑するぞ?」
「ふ、反応してるのか? 止めろとは言っても身体は正直だな」
全っっっ然違うわ————————!!!!
今すぐ隠し持ってる魔銃でコイツの頭を撃ち抜きたい!!!!
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いっっ!!!!
あまりの気持ち悪さに淑女らしくない言葉が頭の中を駆け巡ったけど、言葉にすることができなかった。
気をよくしたウィルバート殿下はそのまま唇を私の耳へと移動させていく。瞬間的に甦ってきたのは、アレスとの甘い記憶だ。今でも残るアレスの柔らかい唇の感触が消されてしまいそうで、咄嗟に手が出てしまった。
「いやっ!!」
しまったと思ったときには、私の左手がウィルバート殿下の頬に当たっていた。
「ええい、抵抗するな! お前は黙ってボクの言う通りにすればいいんだ!」
激昂したウィルバート殿下に強引に体の向きを変えさせられて壁に押さえつけられる。片手で軽々と両手を拘束され自分を守ることもできなくなってしまった。
「これ以上抵抗するならお前の両親をそのまま処刑するぞ?」